書籍
誰よりも王の資質を持ちながら、その才覚を奪われた王女がいた。
廃墟の片隅で春の詩を歌え
王女の帰還
- 640円+税
- 2021年1月20日発売
その塔は、「廃墟の塔」と呼ばれていた。
革命により王政が倒れた国・イルバスの王女アデールは、辺境に建つ『廃墟の塔』に幽閉され、厳寒を耐え凌ぐ日々を送っていた。だがある日、離れ離れになった姉王女ジルダから手紙が届く。「イルバスを取り戻す気があるのなら――」。そして姉の命を受け廃墟から救い出しに来たという謎の青年、エタンとの出会い。凍り付いたアデールの運命が、音を立て動き出す!
シリーズ既刊情報
廃墟の片隅で春の詩を歌えシリーズ
王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、辺境で工業生産に明け暮れていた。尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルに挟まれ、二人の対立を回避するために引きこもっていたのだ。だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスは政治的決断を迫られる。彼女の手には、賢帝と名高い祖母から受け継いだとある「切り札」が握られていた……。
この作品をシェアする