いぬじゅんのお悩み相談室 いぬもあるけば

今回のお悩み

子どもが動画ばかり見ています。
勉強も動画を見ながらやっているので、集中できているか心配です。
やっている、と言うけれど、毎回テストで1~2教科いいくらいで、大丈夫?っていう点数の教科もいくつかあったりして、受験生なのに大丈夫かなぁと思ってしまいます。
こんなときどんな声かけをすればいいですか?

(エイミー さん)

みなさんこんにちは、いぬじゅんです。
今回も皆さんのお悩みにズバッと、時にはゆるっとお答えします!

お子様が受験生とのことで、さぞかし心配だと思います。
質問の文章を読んで、まず「とてもやさしいお母さんなんだろうなあ」とほっこりしました。
動画を見ることについても成績についても「大丈夫かな」と思う程度で止めていますよね。
質問の内容だけでは詳しい状況がわかりませんが、もしリビングなどの家族がいるところで勉強をしているなら、「認めてほしい」という気持ちが強いのかもしれません。
相談者様がうるさく言えば言うほど、満たされない気持ちが強くなってしまうでしょう。

そういう時は、「〇〇はちゃんと勉強をしてえらいね」とニッコリほほえみましょう。
「〇〇が勉強がんばってるのを見てたら、お母さんもがんばらなくちゃって思えるの」
動画を見ながらでも“勉強をしている”ことは事実ですから、部分的に褒めるのです。
今さら動画を見る時間を決めても反発が強まるだけでしょう。
部屋で勉強している場合は、リビングに顔を出した時に先ほどの言葉を伝えるのです。
「勉強の合い間にでも食べてね」と、ほかの家族には内緒でお菓子をあげるのも効果的です。

現在執筆している作品(他の出版社ですが…)の本文に「リフレーミング」という言葉が出てきます。
コップに水が半分入っているのを見て、「もう半分しかない」と思うのか、「まだ半分もある」と思うのか。同じことがらでも見方を変えれば世界も変わります。
お子様自身も自分の成績については理解していることでしょう。
悪かったことに注目するよりも、よかったことに注目するようにします。
「1~2教科もよい成績があるなんてすごい!」
「平均点に足りない教科がこんなに少ないなんてすごい!」
相談者様がかける言葉がポジティブであればあるほど、お子様はやる気になるものです。

お子さまが勉強をしている時に、エイミーさんも近くで一緒に勉強してみるのもお勧めです。
最近ではいろんな資格がありますし、大人になっても勉強する機会があるのはうれしいですよね。
その時の注意点としては「お母さんだって勉強してるんだから、あなたもやるべきだ」というオーラを出さないこと。
「なにしてるの?」と尋ねられたら、「〇〇もがんばっているからお母さんも資格を取ろうと思って」と恥ずかしそうにうつむくのです。
親子そろって受験というのも、いい思い出になると思います。

ちなみに私は学生時代、親から「勉強しろ」と言われたことが一度もありません。
「あなたの人生だから好きに生きればいいよ。ただし自分で責任を取ってね」と言われたことで逆に怖くなり、勉学にいそしんだものです。

「いぬじゅんのお悩み相談室 
いぬもあるけば」では、
皆さんからのお悩みを募集中です。
応募フォームはこちらをタップ!