ちょっとお散歩したくなる小説 竹岡葉月の谷根千特集 東京の下町情緒溢れる人気エリア「谷根千」。日暮里繊維街、根津神社、谷中銀座…古くから続く商店街や名所に、新しいお店が溶け合ったこの町を、お散歩気分でご案内します!

日暮里 鈴掛紬の針しごと 日暮里ミシンカフェ営業中 装画 勝田 文

婚約者に失踪され、東京・日暮里に引っ越した真衣が見つけたちょっと不思議なお店「ちくちくするカフェ・ミシンとボビン」。そこはハンドメイドや裁縫をするためのミシンカフェで? 店主の鈴掛紬は無愛想、でもお客さんからの信頼は抜群。可愛い雑貨の内装と、とびきり美味しいランチに惹かれた真衣は足しげく通うのだが、実は真衣には断ち切りたい過去があり…。

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谷中 谷中びんづめカフェ 竹善シリーズ 装画 勝田 文

谷中に住む女子大生の紬は、故郷の母親が送ってくる大量の野菜に困惑していた。思いあまって捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられ、彼の営む“びんづめ専門カフェ”に連行される。そこで紬は、野菜たちが保存食として生まれかわっていくのに感動し!? コミュ障女子大生紬と英国人セドリック、彼の義理の息子武流が織りなす、おいしい下町人情物語。

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下町情緒溢れるお散歩マップ

  1. 1 谷中銀座 夕やけだんだん

    夕やけだんだん(階段)から望む谷中銀座。「びんづめカフェ竹善」があるのは、谷中銀座近く。大学時代の紬が救われ、今はお店のフードを助けてもらっている。仕事で大失敗した紬が、逆さにしたビールケースを椅子がわりに、角打ちの日本酒をかっくらっていたのはここ!

  2. 2 日暮里駅

    渡米する虎太朗に餞別を渡すため、紬が全力疾走した日暮里駅。奥にある京成日暮里にいると聞いて、紬はあることを察知した。そして電動アシスト付き自転車を買うことを決意した。猫仕様の看板が可愛い。

  3. 3 日暮里繊維街

    この路面店に、紬が店長のミシンカフェ「ちくちくするカフェ・ミシンとボビン」がある。布やハンドクラフトの材料が売られ、平日もかなりの賑わい。ただし、日曜日が休業日のお店が多いので注意!

  4. 4 谷中霊園

    紬、武流、セドリック、虎太朗で肝試しをしたことも。タクシーの運転手に桜の名所として真衣が教えられた。

  5. 5 へび道(旧藍染川)

    まるで蛇のように蛇行する裏道も、古民家を活用したカフェやハンドクラフトのお店で賑わう。放射線状に入り組んで、真衣が迷ったのもこんな下町?

  6. 6 根津神社

    渡米する虎太朗に紬が渡した心願成就のお守りはここで買った。武流の養育を巡り、セドリックが武流の祖父と待ち合わせしたのもここ。乙女稲荷の参道を覆う千本鳥居が美しい。

登場人物紹介

  • 日暮里谷中

    鈴掛(すずかけ)紬(つむぎ)

    大学卒業後、紆余曲折を経てミシンカフェ「ちくちくするカフェ・ミシンとボビン」の店長に。不器用、無愛想。だけどお店に通う生徒さんからの信頼は厚い。最近、運動不足を実感中。

  • 日暮里谷中

    斜森(ななもり)虎太朗(こたろう)

    玉虫色の光沢を放つシャツを着て、胸元には金のネックレス。常に睨んでいるような目つきの悪さ。仕事に悩む紬にアドバイスするなど、実は優しい。経産省勤め。官費留学から帰国したばかり。

  • 日暮里谷中

    菱田(ひしだ)セドリック

    紬を大学時代から現在に至るまで、心と体、お店とあらゆる方向から支える「びんづめカフェ竹善」の店主。英国人。虎太朗とは大学院時代の同期。

  • 日暮里谷中

    菱田(ひしだ)武流(たける)

    セドリックの血が繋がらない息子。高校2年生。医学部入学を目指して勉強に励むが、紬に魔法少女もののコスプレの相談を持ちかける。

  • 日暮里

    深山(みやま)真衣(まい)

    婚約破棄され引っ越してきた日暮里で「ちくちくするカフェ・ミシンとボビン」を見つけ、常連になる。過去を断ち切るため、真衣はあるものをミシンカフェに持ち込むが?