著者メッセージ
短編小説新人賞とは…?
3カ月に一度開催され、毎回1000編以上の応募を集める人気の小説賞。三浦しをん、青木祐子といった歴代選考委員が編集部と魂をぶつけた熱い議論を交わし、1983年から40年以上にわたって多くのスター作家を輩出している。
2024・25年の本屋大賞受賞者である宮島未奈(2024年『成瀬は天下を取りにいく』)や阿部暁子(2025年『カフネ』)、そして累計発行部数130万部を誇る『後宮の烏』シリーズの著者・白川紺子も、この賞から小説家としてのキャリアをスタートした。
『短編小説新人賞
アンソロジー』について
三浦しをんが短編小説新人賞の選考委員に着任した2006年以降の歴代受賞作から、選りすぐりの12編を収録した珠玉の短編集。
これまで一度も書籍化されてこなかった〝幻のデビュー作″には、どの作品にも著者のその後の活躍を予感させる創作のルーツが満載!本屋大賞受賞者や大人気シリーズ作家の〝原点″となった物語をこれでもかというほど味わいつくせる、ファン必読の一冊。
さらに、選考委員と編集部が魂をぶつけて議論を重ねた、受賞当時の選評コメント(抜粋)も特別掲載。三浦しをん、青木祐子による小説愛にあふれたコメントで、作家を目指すあなたにとってもヒントになること間違いなし!
著者紹介&
収録作品あらすじ
相羽 鈴あいば・りん〔受賞時:関直恵〕
7月25日生まれ。獅子座、O型。新潟県生まれ、北海道在住。2007年「1000キロくらいじゃ、涙は死なない」でノベル大賞を受賞。著書に『イケメン隔離法』、『Bling Bling ダンス部女子の100日革命!』、『海と初恋と、ガラスのような君の記憶』など。
- ゴミ屋敷のマイルストーン
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(第127回受賞/2007年4月)
彼女とラブラブな同棲の日々を送るアキヒコ。久々に実家に帰ると、お隣さんのゴミ屋敷の掃除を一緒に手伝う流れになり…。
阿部暁子あべ・あきこ
岩手県出身。2008年「いつまでも」でロマン大賞を受賞。著書に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)『どこよりも遠い場所にいる君へ』『また君と出会う未来のために』(集英社オレンジ文庫)、『室町繚乱』、『パラ・スター』、『カラフル』など。2025年『カフネ』で本屋大賞を受賞。
- 陸の魚
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(第130回受賞/2007年10月)
二人きりの水泳部に所属する高2の理緒と須藤。どこか不思議な雰囲気をまとう須藤を、理緒はどうしても放っておけず…。
久賀理世くが・りせ
東京都出身。東京音楽大学楽器学科ピアノ演奏家コース卒業。2009年「始まりの日は空へ落ちる」でノベル大賞を受賞。著書に『英国マザーグース物語』シリーズ、『王女の遺言』シリーズ、『奇譚蒐集家 小泉八雲』シリーズ、『書林コマドリ裏口ヨリ』など。
- みずいろサナギの伝説
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(第141回受賞/2009年9月)
親の離婚で団地に引っ越してきた小4のあたし。真上の部屋に住む神山君は、毎日恐ろしい「敵」から逃げようとしていて…。
白川紺子しらかわ・こうこ
三重県出身。同志社大学文学部卒。2012年「嘘つきな五月女王」でロマン大賞を受賞。同作を改題した『嘘つきなレディ ~五月祭の求婚~』で文庫デビュー。『下鴨アンティーク』『契約結婚はじめました。』『後宮の烏』シリーズ(集英社オレンジ文庫)、『烏衣の華』シリーズなど著書多数。
- サカナ日和
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(第154回受賞/2011年11月)
憧れの美術部の先輩の絵を見ていたら、絵の中の魚がいきなり飛び出してきた。先輩にはどうやら不思議な力があるようで…。
後白河安寿ごしらかわ・あんじゅ
5月12日生まれ。神奈川県出身。2012年「キョンシー・プリンセス~乙女は糖蜜色の恋を知る〜」でノベル大賞〈読者大賞〉を受賞。同作で2013年に文庫デビュー。著書に『貸本屋ときどき恋文屋』『鎌倉御朱印ガール』『金襴国の璃璃 奪われた姫王』『招きねこのフルーツサンド』など。
- 傾城の美女呂姫
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(第158回受賞/2012年7月)
男のもとへ売られるたびに、その男が命を落としてきた不吉な美女・呂姫。それでも楚王は呂姫を妃に迎えると言い出し…。
一原みういちはら・みう
千葉県在住。2013年「大帝の恋文」でロマン大賞を受賞。著書に『嘘つきたちの輪舞』、『錬金術師』シリーズ、『妖精の庭』シリーズ、『マスカレード・オン・アイス』、『私の愛しいモーツァルト 悪妻コンスタンツェの告白』、『あなたの人生、交換します The Life Trade』がある。
- 水恋花
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(第160回受賞/2012年11月)
失踪した姉を追って屋敷に潜入した少女・リル。失踪の謎を握るのはどうやら、美貌の天才王宮庭師・ロジオンのようで…。
佐倉ユミさくら・ゆみ
群馬県出身。2018年「応挙の虎、古井戸の月」でノベル大賞を受賞。同作を改題した『うばたまの 墨色江戸画帖』で文庫デビュー。著書に『ツギネ江戸奇譚 ―藪のせがれと錠前屋―』、『霜雪記 眠り姫の客人』、『鳴神黒衣後見録』シリーズがある。
- 靴磨きのボレロ
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(第171回受賞/2014年9月)
貧しい靴磨きの少年の元に、可憐な幽霊の少女が現れた。生前、天才バイオリニストとして人気者だった彼女がやって来た理由は…。
奥乃桜子おくの・さくらこ〔受賞時:奥野さくら〕
群馬県出身。2017年「あやしバイオリン工房へようこそ」でノベル大賞〈佳作〉を受賞、同作で文庫デビュー。著書に『身代わり姫と呪われし賢者』、『それってパクリじゃないですか?』シリーズ、『神招きの庭』シリーズ、『神石ノ記』シリーズ、『探偵貴族は亡霊と踊る』など。
- 灰色ハンスとにせもの侯女
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(第172回受賞/2014年11月)
主君の政略結婚に付き従い、女官として故国を後にしたアガーテ。道中で悪名高い盗賊「灰色ハンス」に遭遇してしまうが…。
佐原ひかりさはら・ひかり〔受賞時:苦夏まどか〕
1992年兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業。2019年「きみのゆくえに愛を手を」で第2回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞。2021年、同作を改題・改稿した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー。著書に『人間みたいに生きている』、『鳥と港』、『スターゲイザー』など。
- ままならないきみに
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(第190回受賞/2017年10月)
高校の合唱部に所属している涼子は、合唱コンの練習でクラスメイトから冷笑される美春に恥ずかしさを感じていたが…。
宮島未奈みやじま・みな〔受賞時:宮島ムー〕
1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞・読者賞・友近賞をトリプル受賞し、2023年に同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー。本屋大賞、坪田譲治文学賞など多数受賞。他の著書に『婚活マエストロ』『それいけ!平安部』がある。
- 二位の君
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(第196回受賞/2018年10月)
高校の試験で常に「学年二位」に甘んじているあさひ。ひょんなことから、ミスターコンで毎年「学年二位」の内村と仲良くなり…?
泉 サリいずみ・さり〔受賞時:佐久間泉〕
2003年生まれ、埼玉県出身。高校在学中の2021年、「シラナイカナコ」でノベル大賞を受賞。同作を改題・改稿した『みるならなるみ/シラナイカナコ』でデビュー。著書に『一八三 手錠の捜査官』、『おたくの原稿どうですか? 池袋のでこぼこシェアハウス』がある。
- 林ちゃん
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(第209回受賞/2020年12月)
おしゃれで引きこもりの中国人・リンちゃんと一緒に暮らす僕。ある日横浜中華街のバイトから帰ると、彼女は姿を消していて…。
森ノ薫もりの・かおる〔受賞時:森かおる〕
神奈川県横浜市在住。2022年「早乙女さん、特務です」でノベル大賞を受賞。同作を改題・改稿した『このビル、空きはありません! オフィス仲介戦線、異常あり』で文庫デビュー。著書に『さよならにうってつけの日 エンディングプランナーの備忘録』がある。
- ホテルアムステルダムの老婆
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(第215回受賞/2021年12月)
ピンク色に輝くホテルの近くで同棲しているあたし。彼氏のわがままに応えるだけの毎日だったが、謎の老婆に話しかけられて…。
短編小説新人賞・
選考委員紹介
- 三浦しをんみうら・しをん
1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。『風が強く吹いている』、『ゆびさきに魔法』など著書多数。
第122回(2006年6月)から第207回(2020年8月)まで、短編小説新人賞の選考委員を務める。
- 青木祐子あおき・ゆうこ
獅子座、A型、長野県出身。2002年『ぼくのズーマー』でノベル大賞受賞。『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ、『これは経費で落ちません!』シリーズ、『派遣社員あすみの家計簿』シリーズ、『レンタルフレンド』など著書多数。
第212回(2021年6月)から、短編小説新人賞の選考委員を務める。
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スペシャル対談
「三浦しをんさんと短編小説新人賞が繋ぐ、わたしたちの不思議な縁」













