集英社オレンジ文庫三浦しをん
『政と源』
三浦しをん、集英社オレンジ文庫に初登場!主人公は、なんとジジイふたり!?
幼なじみの腐れ縁で結ばれた政と源は、73歳。
下町を舞台に繰り広げられる2人の人情譚にご注目を!
集英社オレンジ文庫『政と源』の発売を記念するスペシャル動画が登場!
『政と源』の魅力を凝縮した動画、ぜひチェックしてください。
現役時代、仕事に全てをかけてきた元エリート銀行マン。定年退職後は、妻が家を出て娘夫婦と同居を始めてしまい、一人暮らしを余儀なくされている。
つまみ簪職人。簪作りの腕前は超一流だが、仕事以外はおおざっぱ。豪放磊落な性格で、弟子の徹平や周囲の人々に慕われている。妻とは数十年前に死別した。
源二郎の弟子。元チンピラだが、現在は源二郎を尊敬し、一人前のつまみ簪職人目指して奮闘している。年上の恋人・マミがいる。
徹平の年上の恋人。Y町で一番のカリスマ美容師で、徹平ともどもなにかと源二郎を慕っている。栗色の美しい髪がチャームポイント。
- 墨田区Y町
- 荒川と隅田川に挟まれた三角州のような架空の町。二つの河川を結ぶ大小の水路が迷路のように張り巡らされた「水路の町」として知られており、その風景には独特の風情がある。
- 小舟
- Y町に張り巡らされた水路を行き来するのに使われる交通手段。現代では利用する人が減っているが、源二郎は、川沿いの問屋に商品を卸すのに小舟を使っており、生活の脚として欠かせない。
- つまみ簪
- 小さくカットした布を折りたたみ、度台に幾重にも重ねて花などをつくり、簪にさした伝統工芸品。舞妓の髪飾りとして使われるほか、七五三や成人式などで和装した女性にも装飾品として用いられている。
- 政と源
- 生き方も性格もまったく正反対なのに、なぜか73歳になった今もつきあいが続いている国政と源二郎。ある日、源二郎の弟子の徹平が何者かに襲われて怪我をした。ところが徹平は、警察に通報もせず、犯人について口をつぐんでいた。徹平にはよんどころない事情があると踏んだ政と源は、事件の解決に乗り出して!?
- 幼なじみ無線
- 妻も子も孫もいるのに一人暮らしを余儀なくされている国政は、独り身のはずなのに弟子と賑やかに暮らす源二郎への嫉妬を積もらせていた。暗い気持ちをこじらせた国政は、ひょんなことから源二郎と大ゲンカ。気持ちをほどく機会を逸したままでいるうち、たった一人の家でぎっくり腰に襲われてしまう。孤独死を覚悟する国政だが……?
- 象を見た日
- 源二郎の弟子、徹平が、突然恋人のマミと結婚すると言い始めた。源二郎のもとでつまみ簪職人としての修業に励む徹平だが、その腕前はまだまだ半人前。師匠の源二郎だけでなく、自分の親からも結婚を反対されて落ち込む徹平に、国政が与えたアドバイスとは……?
- 花も嵐も
- 穏やかなY町の正月。長年連れ添った妻と熟年別居中の国政は、数十年前に亡くなった源二郎の妻・花枝と友の出逢いの日々を思い出す。厳しい父に育てられ、小学校の先生をしていた花枝と恋に落ちた源二郎。彼女の両親の反対を押し切るために、若き日の国政と源二郎が仕掛けた騒動とは? そして今、妻と別居を続ける国政の想いは?!?
- 平成無責任男
- 生前の妻と仲睦まじかった源二郎。そして、自分も別居中の妻と、かつて確かにそんな時間を過ごしていたはずだと、国政は別居中の妻との関係を改善しようと決意する。そして、妻が娘夫婦と暮らす家を訪問することになったのだが……。一方、ついに徹平とマミの結婚話が動き出すことになって!?
- Y町の永遠
- マミと結婚するにあたり、彼女の両親を納得させようとした徹平から、仲人を依頼された国政。ところが、別居中の妻からはすげなく断られてしまう。若い2人の未来のために、なんとか妻が仲人を引き受けてくれるよう説得しなくては――。不器用な政の努力は、果たして報われるのだろうか?
『政と源』の話題を
シェアしよう!!
『政と源』特集記事を見たり文庫を読んだら、Twitterで「#政と源」ハッシュタグをつけてツイート!
おもしろかった! 痛快!! 感動した!! などなど、『政と源』の話題をみんなでシェアしませんか?