
- 京都伏見は水神さまのいたはるところ
- 京都岡崎、月白さんとこ
- 京都御幸町トワイライト 星の試着室

月白邸に集う
〝いろいろ〟家族の、
じんわり優しい
心の再生物語。
父を亡くした女子高生の茜と妹のすみれ。
二人はある日、日本画家の若き精鋭・久我青藍が住む、
京都岡崎の「月白邸」と呼ばれる日本家屋に身を寄せることとなった。
人間嫌いで変人と噂の青藍は、酒浸りの生活を送っており、
茜たちに対する態度も剣呑としたものだったが、戸惑う茜が料理を青藍に振る舞ううちに…。
京都市北東の左京区に位置し、空が広く、
自然と文化が渾和する落ち着いた町。
平安神宮や南禅寺といった寺社仏閣のほか、
琵琶湖疎水が流れる岡崎公園には美術館も多い。
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家事力抜群の優しい女子高生。唯一の肉親だった父を亡くし、妹とともに月白邸に身を寄せた。
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純粋無垢な小学生。寝起きの悪い青藍を起こせるほど元気いっぱい。
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若き天才日本画家。複雑な過去が理由で人嫌いだが、茜たちを見守る保護者。
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青藍を支える友人。実家は日本画の絵具商だが、月白邸にほぼ居着いている。
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父を亡くした女子高生の茜と妹のすみれは、日本画家の若き精鋭で親戚筋の久我青藍が住む、京都岡崎の「月白邸」と呼ばれる日本家屋に身を寄せることとなった。人間嫌いと噂の青藍は酒浸りの生活を送っており、茜たちに対する態度も剣呑としたものだった。戸惑いつつも茜は料理を青藍に振る舞うようになり…。月白邸に集う<色々>な人々の、じんわり優しい心の再生物語。
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身よりのない茜とすみれの姉妹が京都岡崎の「月白邸」に暮らしはじめてはや2ヵ月。屋敷の主人と人嫌いと噂される若き天才画家・青藍はいつのまにか、すみれに叩き起こされ、茜の作る朝ご飯で一日を始める毎日を送るようになっていた。そんなある日、屋敷の元主、月白さん愛用の酒器が見つかって…。京都の美しい季節と人の〈色〉と〈色〉が織りなす優しい再生物語!
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茜とすみれ姉妹が京都岡崎の「月白邸」に住むようになり早や半年。邸の主で若き天才日本画家の青藍と、絵具屋であたたかな人柄の陽時とともに、家族のような絆を感じながら暮らしていた。そんなある日、月白邸とかつて取引のあった扇骨屋の依頼で青藍は、岡崎の古い洋館「鳳凰館」に障壁画を納めるのだが、ある少年に「その絵はニセモノだ」と指摘されて……!?
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京都岡崎の初夏。陽光に青紅葉が美しく映えるある日、茜は学校の課題のため、日本画家である青藍の仕事部屋の縁側から見える月白邸の庭を写生していた。その傍らで陽時が1枚の古い絵を見つけ問うと「やめろ」と青藍はスケッチブックを閉じて。高校時代の青藍の姿が明らかになる『約束の青紅葉』ほか全3作品を収録。じんわり優しい京都の家族再生物語、初夏の章。
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夏休み、茜は進路に悩んでいた。大学進学か、就職か。妹のすみれと自立して暮らすためには就職すべきと思いつつ、どこかで踏み切れない自分もいた。そんな折り、地蔵盆の手伝いをしていた茜たちは、奇妙な足跡を児童館のあちこちで見つけて…!? 巡る美しい季節のなか、茜は人々の想いに触れつつ、自らの気持ちと役割に気づいていくのだが…。京都岡崎・青春物語!
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青藍は、最愛の師匠・月白の形見の長持ちを開ける決心をする。その時、そばにいてくれるよう願ったのは、ほかならぬ“茜”の存在だった。月白が自分に残したものの意味を知るため、過去への一歩を踏み出した青藍。そして、大学進学を決めた茜の将来の夢も明かされて。誰かを大事にしたいと願う、かけがえのない想いが、未来への扉を開いていく。“いろいろ”家族の再生物語!
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時が流れ大学4年になり、1年間のイギリス留学を終えた茜が、月白邸に帰ってきた。中学1年生になった妹のすみれにはなんと彼氏ができていて。そんなある日、一乗寺にある馴染みの喫茶店に呼ばれた青藍と茜は、常連客の村雨静に「ある女を笑わせてほしい」と言われ、錦絵を見せられるのだが。笑顔も涙も、大事な人と一緒に。大人になった茜と青藍の新たなる物語。
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この夏が終われば、陽時は月白邸からいなくなってしまう——。どこかさびしい七月の京都岡崎で、青藍に「小説の表紙の絵を描いてほしい」という依頼が舞いこんできた。いつもは人嫌いなはずの青藍がなぜか、依頼主の人気女性小説家・谷田峰千帆に会ってみたいと言いはじめ、茜の心も揺らめいて…。陽時が〝いろいろ″家族から笑顔で旅立つまでの、爽やかな夏物語。