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書籍

猛禽女子、襲来。

掌侍・大江荇子の宮中事件簿 七

  • 630円+税
  • 2025年5月19日発売

賀茂祭を前にした、卯月の中旬。

右大臣の子息・藤原祐実が参内することになり、上昇志向が強い美貌の伊予命婦を筆頭に宮中は色めき立つ。ところが秀才と名高い祐実は思いのほか堅物で、中流貴族の一官吏にすぎない征礼に教えを請う。だが征礼には祐実に教えられない事情があった。「江内侍なら公卿の方々でも十分に狙えますよ」征礼を軽んじる伊予に気分を害した荇子は、一計を案じるが……?

シリーズ既刊情報

掌侍・大江荇子の宮中事件簿シリーズ

内裏女房として働く大江荇子の信条は、自分の食い扶持は自分で稼ぐこと。そんな荇子の耳に噂と謎が入ってくる。スズメ殺し、汚された紙、引き抜き工作、そしていてはいけない人…。降りかかる火の粉を払うため、荇子は噂の真相を突き止めるのだが、それが思わぬ闇をあぶり出し…。出世は望まず問題も起こさず、ただ定年退職を目指す女房の、平安・宮中事件簿開幕!

著者プロフィール

小田 菜摘(おだ なつみ)

佐賀県在住。沖原朋美名義で2003年度ノベル大賞・読者大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『君が香り、君が聴こえる』、『平安あや解き草紙』シリーズ、コバルト文庫に『そして花嫁は恋を知る』シリーズ、ビーズログ文庫に『革命は恋のはじまり』『なりゆき斎王の入内』シリーズなどがある。

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小田 菜摘