新しい元号は『平成』だと小渕官房長官が発表したその直後、佐久間隼人の人生もまた新展開を迎えることとなった。

昭和から平成に元号が変わった1989年の冬。祖父・金城一也が遺した数億の遺産を巡り、佐久間隼人は泥沼の相続争いに巻き込まれる。相続の条件は一也の美しい姪・薫の結婚相手に選ばれるというもので、親族の男たちが薫を巡り騒乱に陥る中、隼人は彼女の正体が探偵・村井太一であることを見抜き⁉　更に花婿候補の一人が毒殺されているのが見つかって…⁉