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書籍

ふしぎであたたかい、癒しと救済の物語

ボタン屋つぼみ来客簿

―さまよう彼らの探しもの―

  • 590円+税
  • 2016年9月16日発売

皆月菜乃香はイライラしていた。ムカムカして、むしゃくしゃして、虫歯がうずいているような顔で裏通りをずんずん進んでいた。

菜乃香は奇妙なボタン専門店を見つけた。接客してくれたのは、ライと名乗る長身の男性だった。服飾の勉強をしたいと思っていた菜乃香は、数々のボタンに興奮し連日店に通っていたが、ある日、亡くなったはずの友人が店を訪れた。そして菜乃香は、自分が親とケンカをした後、交通事故にあっていたことを思い出した。ボタン屋は、さまよう魂の「探しもの」を置く店で?

著者プロフィール

きりしま 志帆(きりしま しほ)

宮崎県出身、在住。山羊座。A型。2012年度ノベル大賞佳作受賞。受賞作を改題・改稿した『砂漠の国の悩殺王女』でデビュー。他に『ドールハウスの妖精』『五国神仙遊戯』(コバルト文庫)、『四つ葉坂よりお届けします』『ボタン屋つぼみ来客簿』『要・調査事項です!』シリーズ(集英社オレンジ文庫)などがある。

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きりしま 志帆