書籍
ふしぎであたたかい、癒しと救済の物語
ボタン屋つぼみ来客簿
―さまよう彼らの探しもの―
- 590円+税
- 2016年9月16日発売
皆月菜乃香はイライラしていた。ムカムカして、むしゃくしゃして、虫歯がうずいているような顔で裏通りをずんずん進んでいた。
菜乃香は奇妙なボタン専門店を見つけた。接客してくれたのは、ライと名乗る長身の男性だった。服飾の勉強をしたいと思っていた菜乃香は、数々のボタンに興奮し連日店に通っていたが、ある日、亡くなったはずの友人が店を訪れた。そして菜乃香は、自分が親とケンカをした後、交通事故にあっていたことを思い出した。ボタン屋は、さまよう魂の「探しもの」を置く店で?
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