いぬじゅんのお悩み相談室 いぬもあるけば

今回のお悩み

いぬじゅん先生、こんにちは!
私の職場に年上で中途採用で入ってきた方がいます。ここ1年ぐらい一緒に仕事をしています。
その人の口癖が「いや、そんなこと知らないもん。わからないもん。」です。
1回2回はいいのですが、「これを言ったら逃れられる」と思っているんじゃないかってぐらい使います。
その人のやるべきことを毎回考え伝え、お願いするって日々が続いています。
レールを引いてあげる作業が正直負担でしんどくなってきているところです。。。
今の仕事をその人とやらないようにすれば、という考えもあるかもですが自分1人では仕事はまわりません。
その人が主体的にうごいてくれるマインドになってもらうにはどうしたらいいと思いますか?

(まるまるマルタパン さん)

みなさんこんにちは、いぬじゅんです。
今回も皆さんのお悩みにズバッと、時にはゆるっとお答えします!

「誰かを変えることは難しいから、自分を変えてみましょう」
という話をよく聞きますが、最初に聞いたときは疑問を覚えました。
なんで自分だけが苦労しなくちゃいけないの?
なんで相手に合わせないといけないの?
余計に相手への感情が、にごったことを覚えています。

けれど、最近になり「これは真実だ」と気づきました。
自分を変えるということは、「相手にへりくだったり合わせることではなく、自身に課題を与えるということだ」と。
私の場合、「勤務時間中は常に機嫌よくいる」と「同じ文句を言われても初めて聞く気持ちでいる」と決めています。
この課題をこなしながら、たまに「今日はどういう動きをすればいいと思いますか?」と尋ね、自主性を育ててみるのはどうでしょうか?
機嫌よくいるあなたですから、「わからないもん」と言われても、にこやかに「それでは〇〇して〇〇ではいかがです?」と提案します。
「知らんもん」と言われても、初めて聞く気持ちでいるあなたですから、「じゃあ、説明しますね」と丁寧に説明します。
ゲーム感覚で、「なるほど、こうきたか」と思いながら対策を練るのです。

おそらく、その年上の後輩は、プライドを守るのに必死な状況。
今、あなたが接している態度はとてもすばらしく、わずかながらも彼の心を溶かしているはず。
自分ひとりではできない仕事ならなおのこと、勤務中は「育て方を育ててもらっている」という気持ちで継続すれば、いつか自主性の芽が生えると思います。

ただし、現状については上司に逐一報告しましょう。
その際には個人の感情は抜きにして、事実だけを伝えます。
機嫌よくいるあなたですから、にこやかに。