書籍
誰にでも"自分だけの物語"がある??。
書店男子と猫店主の平穏なる余暇
- 坂口 健太郎
- 580円+税
- 2016年1月20日発売
「ほら、あれあれ。あれを探してるのよ、昨日のテレビに出てた本!」「??はぁ、……」 買い物袋を手にした年輩の女性客の言葉に、賢人はレジカウンターの内側で神妙にうなずいた。
駆け出しの絵本作家・賢人は、横浜・元町の『ママレード書店』でバイト中。店主のミカンは猫と思いきや、人の夢を食らう『獏』。夢に混じる記憶を消化できず、賢人へ吐き出してくる。そのせいで、他人の記憶を白昼夢で見るようになってしまった。ミカンの動向に注意しつつ、記憶を絵本にして持ち主に返す日々だが、ある日、元同級生の拓也が店にやって来て…?
シリーズ既刊情報
書店男子と猫店主の長閑なる午後シリーズ
あなたの記憶、お返しします。 この書店での出来事は、小説より奇なり。 駆け出し絵本作家・賢人は横浜・元町の古い洋館を改装した「ママレード書店」でバイト中。橙色の蝶ネクタイがトレードマークの猫・ミカンが店主だ。アルバイトを始めておよそ半年、賢人は店で白昼夢を見るようになる。どうやら原因はミカンらしくて…!? (著者:ひずき 優)
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