今回のお悩み
受験生です。全然勉強がはかどらなくて困っています。いぬじゅん先生はやる気が出ない時はなにをしていましたか?
(匿名希望)
みなさんこんにちは、いぬじゅんです。
今回も皆さんのお悩みにズバッと、時にはゆるっとお答えします。
私も学生時代はなかなかやる気の出ない性格でした。大人になれば変わるだろう、と楽観視していたのですが、まったく変わらないどころかむしろひどくなっているような……。
原稿を書かなくてはいけない状況でも、気づくと部屋の掃除をはじめていたり、お風呂掃除に精を出していたり、汗だくで部屋の模様替えをしていたこともあります。
そんな私ですから、質問者様の気持ちはとてもよくわかります。
「糖分を取る」「ストレッチをする」「仮眠を取る」など、やる気が出る方法を人から教えてもらうたびに試してみましたが、私にはまったく効果がありませんでした。
糖分を取ってストレッチするとリラックスしてしまい、ぐっすり朝まで寝てしまうのです。爆睡です!
とはいえ、これではお答えになりませんね。
私が試した結果、いちばん効果があった方法をお伝えします。
それは『ごほうび作戦』です!
やり方はとても簡単で、一日のスケジュールを立てて実行するだけなのです。
スケジュールの立てかたのポイントは3つあります。
① 前半の勉強時間を長くし、後半は短めにする
② 休憩時間は毎回同じ分数に統一する
③ 休憩時間内であればなにをしてもいいことにする
休みの日を例にしてスケジュールを作成してみました。
後半になるほど集中力がなくなりますので、勉強時間を減らしていくのがポイントです。
ただし、勉強時間中に遊んでしまった場合、休憩時間をそのぶん短くするようにしてください。
ストップウォッチなどを用意しておくといいでしょう。
「勉強しなくちゃいけないのに」と思ながら遊ぶと、せっかくの楽しい時間も罪悪感がチラチラと顔を出します。
この方法であれば堂々と遊べる時間が持てるのです。
ぜひ一度試していただきたいです。
ほかにも、自習室や“勉強OK”の喫茶店やファーストフードで勉強する方法もあります。
(お店によってルールが違いますので必ず確認してくださいね)
自分と同じく勉強している人を見て、ひそかに仲間意識を持つのは励みになります。
私も小説家になった当初は、自習室を借りて執筆していたこともあります。
ブツブツとセリフをつぶやきながらパソコンに向かっていたので、きっと異様な光景だったかと思います。
おすすめしないのは、友だちと一緒に勉強をすることです。
わからないことを教えてもらえる、という長所はあるのですが、遊んでしまう危険性はかなり大きいですね。
ご自分にあったスタイルでがんばってほしいと思います。