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書籍

あなたの望みは私が果たす。

神招きの庭 4

断ち切るは厄災の糸

  • 640円+税
  • 2021年7月15日発売

はじめは喜ばしい役目を命じられたのだった。

「物申」の力を継ぐために二藍以外の男性と子を生さねばならない――。綾芽に下された非情な命令は二人の関係に影を落とした。苦悩を押し隠し、初めて祭主として神招きを行った綾芽。だが、時を同じくして大地震を引き起こす神が斎庭に現れる。いくつもの地脈を巻き込んで荒ぶる神を鎮め、厄災を回避できるのか。そして、滅びへと向かう運命を止める切り札とは……。

シリーズ既刊情報

神招きの庭シリーズ

兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。実体を持つ神々は豊穣と繁栄を招く反面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい災厄を国にもたらす。地方の郡領の娘・綾芽は、親友の死の真相を探るため上京した。そこで偶然、荒ぶる女神を鎮めてみせた綾芽は、王弟の二藍に斎庭の女官として取り立てられる。だが、それは国の存亡を揺るがす事件の幕開けに過ぎなかった……。

著者プロフィール

奥乃 桜子(おくの さくらこ)

群馬県出身、富山県在住。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー。おもな著作に『上毛化学工業メロン課』『それってパクリじゃないですか?』(集英社オレンジ文庫)『身代わり姫と呪われし賢者』(コバルト文庫)など。

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奥乃 桜子